関節の動きといっても、ただ単に回すというのではなく
などという呼び方があります。
しかし、その名前は知っていても、どういう動きか・・・というとなかなか説明できませんよね?
そこで今回は、この中でも内旋・外旋について、図とともにわかりやすく解説したいと思います。
内旋とは?
内旋(読み方は「ないせん」英語表記で「medial rotation」)大腿骨の垂直軸を運動軸とした長軸に対して、骨を内側向きに回した動きをいいます。
- 足ならば、内股にする動き
- 腕ならば、内側にねじる動き
などが内旋です。
外旋とは?
外旋(読み方は「がいせん」英語表記で「lateral rotation」)長軸に対して、骨を外向きに回した動きをいいます。
- 足ならば、外股にする動き
- 腕ならば、外側にねじる動き
などが外旋です。
内旋と回内・外旋と回外の違いは?
内旋と回内の違い
回内は、肘から先の橈骨・尺骨を内側にひねるような動きをいいます。
それに対して内旋は、肩から肘までの上腕骨を内側にねじるような動きとなるのです。
肘を曲げた状態で内側にねじる・・・、これは内旋というわけです。
外旋と回外の違い
外旋・回内と同様のことがいえるのですが・・・
回外は、肘から先の橈骨・尺骨を外側にひねるような動きをいいます。
腕の骨について、詳しくはこちらをご覧ください。→【図解】腕の骨の名前を徹底まとめ!関節や痛みの原因も
そして外旋は、肩から肘までの上腕骨を外側にねじるような動きのことです。
肘から上の上腕部分だけが動くものだということです。
参考文献:
病気がみえる vol.11 運動器・整形外科P105
解剖学講義 改定2版P155
第9版 イラスト解剖学P31
最後に
ポイントをまとめます。
- 骨を大腿骨の長軸に対して内側にねじる動きを内旋という
- 骨をその長軸に対して外側にねじる動きを外旋という
- 内旋や外旋は、上腕骨をねじる動きなのに対し、回内や回外は肘から下をひねる動きをいう
急に「内旋して」と指示をされても、ピンと来なかった方も、この動きを覚えていたら色々なスポーツで役に立つことでしょう。
とくに、テニスでは腕の動きは重要となりますよ。