眼窩下孔とは?場所、通るもの、神経の走行、骨折まとめ!【CT画像で解説】

 

眼窩下孔(読み方は「がんかかこう」)という穴が顔面骨にあります。

この眼窩下孔は頬あたりに認める穴であり、神経などが通っています。

今回は眼窩下孔(英語でinfraorbital foramen)について、

  • 眼窩下孔とは・その場所
  • 眼窩下孔を通るもの
  • 眼窩下孔に起こる問題

について実際のCT画像を用いてまとめました。

眼窩下孔とは?場所は?

眼窩下孔の画像

眼窩下孔は上顎骨前壁の上縁の5-10mm下に存在する眼窩下管の開口部のことです。

眼窩下孔のすぐ下には、犬歯窩(けんしか)と呼ばれるくぼみがあります。

眼窩下孔は顔面の頬の辺りに開口します。

下で説明する三叉神経の枝の一つである眼窩下神経という神経が出るところでもあり、三叉神経の圧痛点(押さえると痛みを感じる点)としても知られています。

眼窩下孔を通るものは?

眼窩下孔には、

  • 眼窩下動脈
  • 眼窩下静脈
  • 眼窩下神経

が通ります。

この眼窩下神経は三叉神経の第2枝(上顎神経)の枝です。

三叉神経の第2枝(上顎神経)は正円孔から下眼窩裂を経由して、眼窩下神経となり眼窩下管から眼窩下孔へと走行し、下眼瞼や頬部の感覚神経を支配します。

ちょっとややこしいですが、この様子を実際のCT画像で見てみましょう。

正円孔のCT画像

まず三叉神経の第2枝(上顎神経)が前後に正円孔を通ります。

その後下眼窩裂を通って、上顎神経の分枝の一つである、眼窩下神経となります。

眼窩下神経は頭蓋底を走行します。

上顎洞前壁の眼窩下管を走行します。

眼窩下孔から顔面へと開口します。

眼窩下管の開口部が眼窩下孔です。

この様子を動画で見てみましょう。

眼窩下孔に起こる問題は?

眼窩下孔に起こる問題としては

  • 骨折
  • 眼窩炎症性偽腫瘍などの炎症の通り道
  • 腫瘍の神経周囲進展としての通り道

と言ったものがあります。

眼窩下孔は眼窩吹き抜け骨折などで骨折を起こしやすい

眼窩下孔は眼窩下管の開口部であることは説明したとおりです。

この眼窩下管は眼窩底で最も薄い部分ですので、眼窩下壁が骨折する眼窩吹き抜け骨折の際に眼窩内容物が上顎洞に抜き抜け、眼窩下孔に骨折が生じます。

眼窩下孔の冠状断像のCT画像

上のように冠状断像のCT画像(前から見た画像と考えてください)で眼窩の下壁に眼窩下孔があることがわかります。

この眼窩下孔に骨折が生じると、中を通る眼窩下神経が損傷を受けることになります。

眼窩吹き抜け骨折の他に、Le FortⅡ型骨折、頬骨上顎骨折(三脚骨折:tripod fracture)で眼窩下孔に骨折線が及ぶことがあります。

最後に

眼窩下孔(がんかかこう)についてまとめました。

  • 眼窩下孔は上顎骨前壁の上縁の5-10mm下に存在する。
  • 眼窩下孔には、眼窩下動脈、眼窩下静脈、眼窩下神経が通る。
  • 眼窩下神経は三叉神経の第2枝である上顎神経の枝でその走行路をCT画像および動画で解説しました。
  • 眼窩下孔に起こる問題としては、骨折や腫瘍や炎症の通り道となること。

といった点がポイントとなります。

参考になれば幸いですm(_ _)m

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