足底線維腫症(読み方は「そくていせんいしゅしょう」英語表記で「plantar fibroma」)という、足の裏(足底)にできる腫瘤があります。

線維腫症の一つで、表在型に分類される疾患です。

腫瘤が自分でも確認できるため、気づいた際に

「これは何?」

「悪いものじゃないの?」

と思われる方が多くいますが、良性疾患なため、症状をきたさなければ問題はありません。

放置しておくと、症状が出ることもあるんですか?
医師
中には症状をきたし、治療を必要とする場合もあります。

そこで今回は、この足底線維腫症について

  • 症状
  • 原因
  • 診断
  • 治療

を実際のMRI画像や図を用いてわかりやすく解説していきます!

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足底線維腫症とは?

線維腫症の一つで、良性の腫瘍類似疾患(腫瘍に似た性質をもった疾患)です。

加重がかからない足底(足の裏)内側にできる、比較的小さな(多くは1cm未満)腫瘤で、膠原線維を含む線維芽細胞・筋線維芽細胞からなる足底への浸潤性増殖を伴います。

また、足底線維腫症は、足底筋膜の線維性肥厚をきたす疾患で、手掌線維腫症(Dupuytren拘縮)を合併することも・・・。

医師
多くは片側に発生しますが、両側・多発する例も見られますよ。

足底線維腫症の症状は?

多くは無症状です。

しかし、触ると腫瘤が確認でき、中には

  • 歩行時痛
  • 運動痛

など、腫瘤が地面と当たることによって痛みを伴うことも・・・。

「土踏まずが痛い」

と訴え受診する方が多くいます。

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足底線維腫症の原因は?

はっきりとした発生原因は分かっていません

しかし、片側の足に負担がかかり、それを庇おうともう片方の足底に加重がかかりすぎて起こることが多くあります。

医師
つまり、足底腱膜への刺激が繰り返されるためですね。

足底線維腫症の診断は?

単純X線・CT検査・MRI検査などを行い診断します。

MRI画像所見

MRI検査では、境界が不明瞭、または不明瞭な紡錘形(読み方は「ぼうすいけい」円柱形で両端が尖った形)を呈しており、足底筋膜にテール状の肥厚を認めることもあります。

症例 60歳代男性 左足底部に1cm大の弾性硬の腫瘤あり。

左足のMRIの画像(いずれもT2強調像)です。

足底筋膜に一部肥厚を認めています。

足底線維腫症を疑う所見です。

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足底線維腫症の治療は?

痛みを伴わなければ、経過観察とします。

経過観察中には、加重のかけ方や、足に負担のかからない靴を勧められたりすることも。

しかし、

  • 病変が大きい場合
  • 痛みの強い場合

などには、手術を検討します。

手術では、腫瘤を取り除きますが、再発することも多くあり、注意が必要です。

参考文献:
整形外科疾患ビジュアルブック  P145・146
全部見えるスーパービジュアル整形外科疾患 P116・117
骨軟部疾患の画像診断 第2版P140・141

最後に

  • 足底線維腫症は、線維腫症の一つで、良性疾患
  • 足底線維腫症は、足底筋膜の線維性肥厚をきたす疾患
  • 多くは無症状だが、歩行時などに痛みを伴うこともある
  • 原因不明
  • 単純X線・CT検査・MRI検査などを行い診断する
  • 症状がなければ、経過観察
  • 病変が大きい場合・痛みが強い場合には手術を検討
  • 再発する

 

受診科は、皮膚科や形成外科、整形外科がいいでしょう。

可能ならば、検査機器の整った病院がオススメです。

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