人間ドックアドバイザー。
正式には人間ドック健診情報管理指導士といいます。
人間ドック施設で働いているなら、なおさらオススメします。
今回は、人間ドックアドバイザーについて、
- どんなことができるようになるの?
- 認定資格を受けることができるのはどんな人?
- 認定期間
- 更新は必要なのか?
などをまとめました。
人間ドックアドバイザーとは?
人間ドックアドバイザー(人間ドック健診情報管理指導士)は、特定健診での結果、特定保健指導を受けることになった人に適切で有効なアドバイスをするための資格になります。
特定保健指導は、特定健診の結果により受けるものになります。
程度によって変わりますが、まずは生活習慣の見直し、その後運動や食事や栄養の支援、禁煙や節酒、ストレス軽減のアドバイスまで個人個人に合わせた指導をおこないます。
この特定保健指導ですが、人間ドックアドバイザーの資格がなくてもできるんです。
できるというか、やらなけらばいけないのですが、人間ドックアドバイザーの研修を受けることによって、知識の幅も広がり、より専門的になることが期待できます。
また資格を持つことによって、自信を持ってアドバイスができ、言葉1つにも説得力や深みがでることでしょう。
ただし・・・
認定資格を受けることができるのは、
- 医師
- 保健師
- 管理栄養士
に限ります。
認定を受けると、
- 特定保健指導の初回面接
- 対象者の行動目標、支援計画の作成
- 保健指導の評価に関する業務
- 保健指導の実務
をおこなうことができるようになります。
評価をするということは人間ドックアドバイザーの資格を持っていない人への保健指導の仕方などの指導もおこなうということです。
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資格認定を受けるためには?
内容
全部で12時間のプログラム。
基礎編と技術編で構成されています。
人間ドックの歴史から始まり、保健指導(生活習慣病・身体活動・運動など)の立案から評価、また人間ドックにおけるがん健診のプログラムも実施されています。
費用
研修受講料は45,000円になります。
(会場までの交通費や宿泊費が別途かかることがある)
ちなみに、2017年5月におこなわれた研修会の会場は東京、2018年2月におこなわれる予定の研修会も会場は東京になります。
認定対象者
医師(研修医含む)・保健師・管理栄養士で以下の1〜3の該当者
- 日本病院会の会員職員
- 日本人間ドック学会の施設会員職員または個人会員
- 会員以外
看護師・健康運動指導士については、研修を受講することはできますが、資格ではなく修了認定となります。
認定期間
資格認定を受けた日から(人間ドック健診情報管理指導士委員会の承認日)5年目の年度末をもって終了となります。
資格更新の条件をクリアすれば、大丈夫です!
次で詳しく説明しますね。
ちなみに看護師さん、健康運動指導士さんについては更新の必要はありません。
人間ドックアドバイザー資格の更新方法は?
認定資格の更新の条件は・・・
認定期間中にブラッシュアップ研修会を2回以上受講すること
となっています。
ただし、受講回数は原則年度1回。
同じ年度内に2回受講したとしても、カウントは1回となりますのでご注意ください。
ブラッシュアップ研修会は、日々進歩する医学の新しい情報や指導方法など、より実践に近いスキルを常に身につけることを目的として、2009年から実施されています。
(2017年度は東京と大阪で5回の研修会が開催予定)
2017年度より申し込みはオンラインが原則となりました。
日本人間ドック学会のホームページより申し込みが可能です。
ぜひ研修を受けて、お仕事に有効活用してください!
参考文献:人間ドック健診の実際 P27〜29、262〜291
参考:日本人間ドック学会 人間ドック健診情報管理指導士
まとめ
- 人間ドックアドバイザー(人間ドック健診情報管理指導士)とは、特定保健指導を受ける被保険者に適切で有効なアドバイスをするための資格
- 認定資格を受けることができるのは、医師・保健師・管理栄養士に限る
- 看護師・健康運動指導士については受講は可能だが、修了認定となる
- 認定期間は5年間
- 資格には更新が必要(ブラッシュアップ研修会を2回以上受講すること)
人間ドックの検査項目は、特定健診の項目を含みますので、40歳以上で人間ドックを受診すると特定健診を受けたということになりますね。
人間ドックは受けたその日と受診後のきめ細やかな保健指導が特徴でもありますから、人間ドック施設で働く人にとっては特にこの資格の重要性がわかると思います。
資格を取れば、実際の保健指導だけでなく、施設での指導的立場も担っていくということになります。
施設全体のレベルアップになり、それが結果的に生活習慣病のさらなる予防にもつながっていくことでしょう。
ぜひ資格の認定、ご検討ください。
※この記事の情報は2017年7月のものとなります。
最新情報はホームページなどでご確認ください。