舌骨(ぜっこつ)という骨をご存じでしょうか?

舌骨は喉頭(こうとう)に存在する骨の一つでさまざまな筋肉と付着しています。

と言われても、具体的にどこにあるのか想像もできませんヨネ・・・。

そこで今回は、そんな舌骨(ぜっこつ、英語では「hyoid bone」)について

  • 舌骨の場所
  • 舌骨の解剖
  • 舌骨の役割

などについて、図(イラスト)や実際のCT画像や動画を用いてまとめました。

舌骨の位置・場所は?

舌骨の場所を説明したイラスト

舌骨は喉仏(のどぼとけ)とも呼ばれる甲状軟骨(の隆起部)の上に位置しています。

舌骨は骨ですので、レントゲンやCT画像で白く(高吸収として)捉えることができます。

医師
実際のCT画像を見ながら舌骨の解剖学的場所をみていきましょう。

舌骨の解剖学的位置を画像でチェック!

頭部打撲でスクリーニング目的で撮影された頚椎のCT画像です。

矢状断像(横から見た画像と考えてください)から見ていきましょう。

症例 30歳代女性

舌骨のCT画像の矢状断像における解剖・場所

舌骨は下あごである下顎骨(かがくこつ)の後ろに存在し、頚椎であるC2−4の前あたりに存在していることがわかりますね。

次に横断像(輪切り)の画像を見てみましょう。

舌骨のCT画像の横断像における解剖・場所

頚椎C3の前方に山のようなかたちで3つの部位(舌骨体、左右の舌骨大角)から構成されていることがわかります。

 

舌骨の場所
  • のど仏である甲状軟骨(の隆起)の上に存在している
  • 下顎骨の後方、頚椎C2-4の前方に存在している

 

舌骨の解剖は?

舌骨の形は先ほどのCTの画像である程度おわかりいただけたと思いますが、3Dに再構成したCT画像でその全体像を見てみましょう。

舌骨の3DCT画像

これは舌骨を前から見た3D画像です。

真ん中に舌骨体があり、その両側に舌骨大角がくっついています。

さらに上方向に突出する部位を舌骨小角といいます。

舌骨の3DCT画像

少し斜め上から舌骨を見てみるとこのような形をしています。

舌骨の立体動画を作成しましたので、よろしければどうぞ。

 

舌骨のその役割(働き)は?

舌骨にはさまざまな筋肉が付着しています。

このうち、

  • 舌骨よりも上にある筋肉を舌骨上筋(ぜっこつじょうきん)
  • 舌骨よりも下にある筋肉を舌骨下筋(ぜっこつかきん)

といいます。

これらの筋肉は、ものを噛む咀嚼(そしゃく)や飲み込む嚥下(えんげ)を助ける役割があります。

医師
それぞれ少し細かく見ていきましょう。

舌骨上筋とは?含まれる筋肉は?

舌骨上筋に含まれる筋肉には

  • 顎二腹筋
  • 茎突舌骨筋
  • 顎舌骨筋
  • オトガイ舌骨筋

があります1)

舌骨上筋の役割は?

舌骨上筋は、頭蓋骨と舌骨とを連結させ、

  • 食べ物を噛む咀嚼時→舌骨を固定して下顎を下に引く役割(働き)
  • ものを飲み込む嚥下時→下顎を固定して、舌骨や口腔底、舌を上に挙げる役割(働き)

があります1)

舌骨下筋とは?含まれる筋肉は?

一方で、舌骨下筋に含まれる筋肉には

  • 胸骨舌骨筋
  • 胸骨甲状筋
  • 甲状舌骨筋
  • 肩甲舌骨筋

があります1)

舌骨下筋の役割は?

舌骨下筋は、舌骨上筋と協同して働きます。

主に舌骨を固定する役割があります。固定させることで舌骨上筋が口腔底を上に挙げやすいように助けます。

またものを飲み込む嚥下の際に、甲状軟骨を上に挙げることにより、喉頭の挙上を助ける働きがあります1)

記事で出てきた頚椎の場所についてはこちらを参照にしてください。→【画像あり】頚椎の場所はどこ?レントゲン・CTとともに解説!

最後に

舌骨の場所・解剖を中心にまとめました。

  • 舌骨はのど仏である甲状軟骨(の隆起)の上、下顎骨の後方、頚椎C2-4の前方に存在している。
  • 舌骨は舌骨体、舌骨大角、舌骨小角という部位からなる。
  • 舌骨にはたくさんの筋肉が付着し、咀嚼や嚥下を助ける役割がある。

と言う点がポイントです。

参考になれば幸いです(*^_^*)

参考文献:
1)第9版 イラスト解剖学P63

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