女性のみがもつ臓器の一つ(女性の生殖器)に、子宮があります。

子宮は女性が妊娠し、子供を宿す場所でもありますが、体のどこにあるのかご存知ですか?

妊娠中は、子供の成長と共に拡張するため、場所もわかりやすいかと思いますが、非妊娠時は小鶏卵大ほどなのでなかなかココとピンときませんよね。

そこで今回は、子宮(英語表記で「Uterus」)

  • 場所
  • 病気
  • 痛みが出る場所

などを、図と実際のMRI画像とともにわかりやすく解説したいと思います。

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子宮の場所は?

子宮は、

  • 骨盤(骨盤腔)のほぼ中央
  • 膀胱の後ろ
  • 直腸の前

に位置しています。

子宮と膀胱・子宮と直腸の間には隙間があり、腹膜によって子宮の前後には凹みが形成されます。

  • 膀胱と子宮の間の凹みを子宮膀胱窩(しきゅうぼうこうか)(英語でuterovesical pouch)
  • 直腸と子宮の間の凹みを直腸子宮窩(ちょくちょうしきゅうか)(英語でrectouterine pouch)

と呼びます。

とくに直腸子宮窩は別名ダグラス窩(dougulas)とも呼ばれており、腹膜腔の最低位であり、腹水などが貯留しやすい場所として知られています。

医師
それでは実際のMRI画像で子宮の場所を確認しましょう。
症例 20歳代女性 スクリーニング

MRI画像のT2強調像の矢状断像です。

横から見た図と考えてください。

先ほどのイメージ図と同じように、子宮の前には膀胱及び恥骨があり、後ろ側には直腸及び仙骨があることが確認できますね。

医師
次に横断像(輪切り)を見てみましょう。

 

横断像でも同様ですが、子宮の前でやや下にある膀胱と仙骨は見えていません。

子宮の後ろの直腸と仙骨は確認できますね。

ところで、このT2強調像では水や脂肪は白く映ります。
特に水は真っ白(高信号)になります。

どこがとても白くなっていますか?

正解は子宮と直腸の間ですね。

ここを直腸子宮窩(別名 ダグラス窩)と呼ぶ窪みになっているんでした。

このダグラス窩は腹水が溜まりやすいのでした。

今回も少量の腹水がみられますね。
これくらいの量でしたら、若い女性の場合は生理的な範囲内で異常ではありません。

医師
では、子宮の場所がわかったところで次に子宮の解剖についてみていきましょう。

子宮の解剖は?

 

通常の子宮の大きさは、長さ約7cm・幅約4cm・厚さ2.5cm・重さ約50gほどです。

また、子宮は子宮体子宮頚の2つに大きく分けられます。

そして、図のように、上部を子宮底・空洞になった内部を子宮腔・子宮口へと繋がる内部を子宮峡部といいます。

医師
先ほどのMRI画像で子宮をもう少し詳しくみてみると次のようになります。

すなわち、子宮は体部、頚部、及び底部に分けられ、さらにそれぞれ内膜、筋層と分けることができます。

子宮の位置が正常な場所にない場合

このように子宮は前に倒れている(前屈)状態で、膀胱の後ろ、直腸・仙骨の前にあるのが正常ですが、この子宮の位置が正常な場所にないこともあります。

 

その正常な場所にない場合

  • 子宮後屈・・・通常お腹側に傾いている子宮が、背側に傾いている状態
  • 子宮脱・・・膣から出ている状態
  • 子宮下垂・・・正常な場所よりも下がっている状態

という状態があります。

では次に、子宮にできる病気について簡単にみていきましょう。

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 子宮の病気は?

子宮の病気には、

などがあります。

最も頻度が高いのが子宮筋腫です。

子宮の病気で痛みが出るのはココ!

子宮の病気で痛みが出るのは、主に子宮が位置する下腹部です。

先ほどのMRI画像をみてもお分かりのように子宮はお腹の中でも後ろ側に主に位置しています。

ですので、その痛みは下腹部だけでなく、腰まで痛みは響くこと(腰痛)が多くあります。

子宮に痛みが出るのは病気だけではない

また、子宮は病気以外であっても

  • 生理痛
  • 着床痛
  • 流産の前兆
  • 産気づいた際

などの場合に痛みが出ることもあります。

また、病気があるために、月経過多や月経困難症・不妊となっていることもあります。

そのため、あまりに強い痛みがある場合、上記で説明しましたような病気の可能性もありますので、一度婦人科を受診し検査することをオススメします。

参考文献:
解剖学講義P455〜463
イラスト解剖学P408・409
病気がみえるvol.9 婦人科・乳腺外科 第3版P2〜4
産婦人科の画像診断P46-51

最後に

医師
子宮の場所について、ポイントをまとめます。
  • 子宮は、骨盤腔のほぼ中央・膀胱の後ろ・直腸の前に位置する
  • 正常な位置に子宮がないこともある
  • 子宮の病気で痛みが出るのは、下腹部や腰

 

子宮は、女性が妊娠出産を行う重要な場所です。

痛みなどの症状を放置すると、将来の不妊につながる可能性もあります。

そのため、いつもと違った痛み、異変を感じた際には早めに婦人科を受診し検査することをオススメします。

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