心臓の場所というと、どこかご存知ですか?

左胸に手を当てた方が多いと思いますが・・・本当にそこで合っているのでしょうか?

また、実際に、心臓の病気で痛みが出る場所はどこなのでしょう?

 

今回はそんな心臓の場所について疑問をお持ちの方のために、わかりやすく

  • 心臓の場所
  • 病気
  • 痛みが出る場所

を実際のCT画像や図を用いて解説したいと思います。

今一度自分の体に手を当て、確認ください。

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心臓の場所とは?

心臓は左胸にあると認識されている方が多いと思いますが、正確には、

  • 左右にある肺の間
  • 縦隔の前下部
  • 横隔膜の上(心膜に包まれて)
  • 2/3は正中線の左側
  • 1/3は正中線の右側

にあります。

2/3は左側、1/3は右側にあるんですね。

だから左という印象が強いんですね。

医師
そうですね。かなり真ん中にあって、少し左にあるというのが実際ですね。

では、そんな心臓の場所を実際のCT画像でもチェックしてみましょう。

心臓の場所をCT画像でチェック!

まずは胸部CT(縦隔条件)の冠状断像を見てみましょう。

「前から見た図」と考えていただいて大丈夫です。

症例 30歳代男性 スクリーニング 胸部単純CT(縦隔条件) 冠状断像

前から見ると、心臓と左右の肺との関係・大動脈や上大静脈などの大血管との関係、さらには腹部にある肝臓との位置関係がわかりますね。

  • 心臓は左右の肺に挟まれている。
  • 心臓の下には肝臓がある。
  • ほぼ真ん中にあるけどやや左寄りである。

ということがわかります。

胸部CTにおける冠状断像における心臓の場所を動画で解説しました。

次に横断像(輪切り)のCT画像でもチェックしてみましょう。

症例 30歳代男性 スクリーニング 胸部単純CT(縦隔条件) 横断像

輪切り(横断像)でも

  • 心臓は左右の肺に挟まれている。
  • 心臓は真ん中〜やや左寄りに存在している。

ということがわかります。

また前にある白いものは胸骨という骨で、後ろにある白いものは胸椎という骨です。
肺は肋骨に囲まれています。

肺と同様に胸郭(きょうかく)という骨に囲まれた構造に守られていることも横断像だとよくわかります。

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医師
心臓の場所がわかったところで、次に心臓の働き・大きさについて見ていきましょう。

心臓の働きは?

心臓は生命維持に欠かせない最も重要な臓器ですが、主として筋(心筋)でできた厚い壁をもち、血管の一部が血液循環の原動力を与えるポンプとして働いています。

それにより、全身に血液を送り出すという重要な働きを担っています。

心臓の大きさは?

20歳の重量平均で男性で300g・女性が250gで、40歳後半には男性で350g・女性が300gほどになる手拳大の臓器です。

しかし、これ以降では、心臓が大きくなることはありません。

ところで、心臓の手術というと、ペースメーカーを埋め込むこともありますが、その場合どの位置に、という決まりはあるのでしょうか?

ペースメーカーを埋め込む場所

また、心臓の手術としてペースメーカー埋め込む場所は、前胸部が一般的です。

心臓の右心房・または右心室へリードを挿入し、鎖骨の下に作られたスペース(皮下ポケット)に埋め込みます。

専門的にいうと、洞房結節(洞結節)といわれる小さな領域にリードを挿入し、胸壁・鎖骨下・腹壁の皮下に本体を埋め込みます。

そんな心臓の場所や働きがわかったところで、次に心臓に起こりうる病気について見ていきましょう。

心臓の病気は?

など、早期診断・治療が遅れると、命に関わることの多いものもあります。

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医師
ではそんな心臓の病気の場合に、痛みが出る場所にうちて見ていきましょう。

心臓の病気で痛みが出る場所は?

実際、病気で痛みが出るのはどこなのでしょう?

とくに、虚血性心疾患である心筋梗塞や狭心症などの場合

  • 左胸
  • 左腕前
  • みぞおち
  • 左肩
  • 左腕

などにかけて、痛みが出現します。

知っておきたい「関連痛」

心臓の場所は、左胸やみぞおちが近いので、そこが痛むのはわかるのですが、どうしてその他の場所まで痛みが出るのでしょう?
医師
これを関連痛と言います。

病気のある場所と離れた喉や首、左肩や腕などに痛みが出るものを「関連痛」といいます。

この痛みの度合いや場所・持続時間には個人差があり、一概にはいえませんが、これらの痛みは心臓の病気に関連して起こっているものなのです。

また、心臓の病気ではこれ以外にも、動悸や息切れ・むくみや倦怠感などを伴うこともあります。

参考文献:
イラスト解剖学P247
解剖学講義P286・287

最後に

心臓の場所について、ポイントをまとめます。

  • 心臓の場所は、左右の肺の間・縦隔の前下部・横隔膜の上・2/3は正中線の左側・1/3は正中線の右側にある
  • ペースメーカーは、心臓の右心房・または右心室へ挿入し、鎖骨の下に作られたスペース(皮下ポケット)に埋め込む
  • 心臓の病気の場合、左胸・左腕前・みぞおち・左肩・左腕・喉・首などに痛みが出る

 

実際に心臓がある場所に手を当て、確認しておくと、もしもの時に「ここは!」と早期に異変に気付くことができるかもしれません。

今一度、手を当て、確認しておきましょう。

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