頚椎や腰椎のMRIの検査を受けると、

  • 頚椎C4/5にModic分類のtype1を認めます。
  • 腰椎L3/4にModic分類のtype2を認めます。

などとレポートに記載されることがあります。

このModic分類(読み方は「モディック分類」)とは一体何を意味するのでしょうか?

そこで今回は図(イラスト)や実際のMRI画像を用いてこのModic分類(Modic type)についてまとめてみました。

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Modic分類(Modic type)とは?

まず椎体そのものに起こる変性は大きく、

  • 骨棘の形成
  • 軟骨終板周囲の骨髄に起こる変性

に分けることができます。

骨棘の形成についてはこちらに詳しくまとめています→椎体の変性

このうち、椎体の上下の端っこである軟骨終板周囲の骨髄に起こる変性に焦点を当て、ここに起こる異常変性をModicらはタイプ分類しました。

MRIの信号のパターンにより分類されたものをModic分類と呼びます。

そしてそのModic分類には3つのタイプがあります。

すなわち、

  • Modic type Ⅰ
  • Modic type Ⅱ
  • Modic type Ⅲ

と呼ばれる3タイプです。

それぞれ何を意味するのか、実際の画像とともに見ていきましょう。

Modic type Ⅰとは?

Modic type Ⅰとは、椎体の変性の急性期に生じる終板周囲の骨髄の浮腫性変化です。

組織学的に血管に富む線維結合織の増生に相当するとされます。

骨髄の浮腫性変化ですので、

  • T2強調像で高信号
  • T1強調像で低信号

を示します。

また造影剤を用いた造影MRIでは変性の起こった部位に造影効果を認めます。

この変化により、痛みの症状が生じるのが特徴です。

特にL5/S1レベルでは、局所の痛みや坐骨神経痛などの症状をきたすことが多いと言われます。

症例 50歳代男性

腰椎MRIの矢状断像です。

L4及びL5の終板にT1強調像で低信号、T2強調像で高信号を認めており、Modic typeⅠと診断されます。

L4/5及びL5/Sの椎間板には変性及び椎間板腔の減高を認めており、後方への膨隆所見も認められます。

Modic type Ⅱとは?

Modic type Ⅰが、急性期の骨髄浮腫を反映しているのに対して、Modic type Ⅱ及びModic type Ⅲは比較的安定した状態です。

Modic type Ⅱとは脂肪変性を示唆し、組織学的には脂肪髄に相当します。

脂肪ですので、

  • T1強調像で高信号
  • T2強調像で等信号〜高信号

を示します。

急性期のModic type Ⅰは、手術などにより軽減されれば正常の信号に戻ることもありますが、Modic typeⅡへと変化することもあります。

症例 50歳代男性

腰椎MRIの矢状断像です。

L4及びL5の終板にT1強調像で高信号、T2強調像で高信号を認めており、Modic typeⅡと診断されます。

L4/5の椎間板には変性及び椎間板腔の減高を認めており、後方への膨隆所見も認められます。

またL2の上縁には、椎間板の変性が椎体内に突出したSchmorl結節(シュモール結節)を認めています。

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Modic type Ⅲとは?

では、最後にModic type Ⅲです。

Modic type Ⅲとは、椎体変性の終末像であり、骨硬化を示唆します。

組織学的には骨硬化や線維化に相当します。

単純X線でも骨硬化が強い部位として描出することができます。

症例 60歳代 女性

腰椎MRIの矢状断像です。

L4及びL5の終板前方よりにT1強調像で低信号、T2強調像で低信号を認めており、Modic typeⅢと診断されます。

最後に

椎体そのものの変性である、Modic typeについてまとめました。

それぞれのタイプとMRIのT1強調像、T2強調像の信号パターンを表にすると次のようになります。

椎体や椎間板及びその周囲の構造の変性により、また脊柱管狭窄や神経根の通り道である神経孔が狭くなることで症状をきたします。

これらは複合的に起こるものであり、それらを一つ一つ拾い上げていく必要があります。

今回提示した症例においても終板の変性だけでなく、椎間板の変性や膨隆など様々な変化を併発しています。

参考になれば幸いです( ^ω^ )

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